知っておきたい終活★TOGETHER

子や孫へ伝えたいことをノートに書き込む高齢者

2017年05月03日
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家族の相続問題を扱っている専門家によると誰かが亡くなって遺産分割する際、遺族間でもめる件数が増えていると言いますが、相続問題でもめる元には最近、家族同士でも子や孫と人生を話し合う機会が少なってしまったことがあるのだと言います。

高齢になった親が離れて暮らしている子や孫を呼び集めて成人式や入学式等のお祝い行事をする時、確かに最近は近親者が一堂に会した記念写真を取り、ご馳走を食べただけでお祝い行事を終わらせてしまっています。元々、こうした行事では近親者同士で平素、ゆっくり話し合えないことを話し合う場として利用していたはずです。

高齢になった親が自分の歩んできた道程で子や孫のために考えてきたこと及びこれからの人生の終末期に家族の幸せを願って対処しようとしていることを子や孫と話す絶好の機会になっていたはずです。ところが、こうした機会が霧散してしまったので、その代わりの手段として高齢者が一定に年齢に達したらエンディングノートに書きしたためることが終活として流行り出したようです。

周囲から勧められて実際に作成している高齢者が増えています。終活は生きてきた自分の人生を整理して更に生き抜いていくステップとする意味もあるので好評を博しています。中でも、多くの高齢者にとっていつまで自分が健康を維持できるか、不安を抱えながら暮らしているわけですから、突然、病で倒れて意識が失われるような事態になった際に普段考えている希望事項をエンディングノートに書き込むことが最初のようです。

その他に、お金の絡むことで子や孫に争いの起こらないよう、不動産や様々な金融資産を所有していれば加入している民間保険や公的年金と併せてそれぞれ所有状況や加入状況を一覧表にしておくこと及び、看護や介護を受けるようになった場合の要望事項をまとめて整理しておくと周囲の人たちに役立つはずです。

気がかりになっていた項目をノートに整理することで気持ちの整理もできるので、高年齢になっても落ち着いて暮らせるそうです。

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